「第1回 次世代の臨床外科医のための特別セミナー」に出席して

佐々木健

2013年2月2日(土)から2月3日(日)に、日本臨床外科学会の企画により東京のグランドプリンス新高輪ホテルで開催された「第1回 次世代の臨床外科医のための特別セミナー」に心臓血管・消化器外科学(旧第2外科)の安田洋先生、鹿児島臨床外科学会副会長の田辺元先生とともに出席して参りました。全国各支部から40歳未満の若手外科医師を集め、臨床外科医としての心構えを教育すること、若手医師間の交友を深めることが目的のようです。

講義は、IT化時代の外科診療、DPC、女性外科医のワークライフバランス、海外留学、理想とされる臨床外科医像についてなど多岐にわたり、非常に内容の濃いものでした。

昨年、天皇陛下に対するオフポンプ手術を執刀された天野篤先生は、“知識と経験を統合し、感覚を研ぎ澄まして臨むこと”、“現状に満足せず、常に向上心を持って真摯な態度で臨むこと”が臨床外科医には重要であると発言されました。

テレビキャスター、テレビ解説委員、新聞論説委員、医師間で地域間・診療間格差についての討論も行われ、医師の増員だけではこれらの格差の改善は難しく、他国で行われているような医師会や行政の介入による人員配置なども考える必要があるのではなどの意見も出されました。1日目の夜には全員懇親会が開催され、同年代で活躍されている先生方を知ることで強い刺激を受けました。お隣の医局でありながら、これまでお話する機会のなかった安田先生と親しくなれたことも収穫のひとつです。写真は天野篤先生と鹿児島支部から出席した3人です。

 

この場を借りて、このような機会を与えてくださいました鹿児島臨床外科学会会長の夏越祥次教授、副会長の田辺元先生、会員の先生方にお礼申し上げます。

鹿児島大学大学院消化器・乳腺甲状腺外科学
(旧第1外科)